祭りを守るシオン、神様の教会
神様の教会の主な祭りには、週間の祭りである安息日と、年間の祭りである過越祭、除酵祭、初穂祭、七週祭、角笛祭、大贖罪日、仮庵祭の7つの祭りがあり、3次に分けられ組織されています。3次の7つの祭りは、安息日と同じく、すべて旧新約聖書に基づいた神様の祭りです。
週間の祭り
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安息日
創造主の権能を記念する祝福された聖なる日
安息日は「楽に休む日」という意味で、神様が6日間天地万物を創造されて安息された7日目の日です。神様は、7日目の日を創造主の権能を記念する記念日として、聖日に定められました。また、安息日を祝福して聖別され、民に「心に留め、これを聖別せよ」と命じられました。聖書や歴史的資料を確認してみると、安息日は現在の曜日制度でいえば土曜日に当たります。
年間の祭り
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過越祭
罪の赦しと永遠の命の祝福を受け、災いが過ぎ越す祭り
「過ぎ越す」という名称からも分かるように、過越祭は災いを過ぎ越させてくださる神様の約束が込められている祭りです。神様が過越祭の日、モーセによってイスラエルの民をエジプトから解放させられたことは、将来、イエス様によって人類を罪悪の世界から解放してくださることを意味しています。イエス様は聖暦1月14日の夕方、ご自分の肉と血を表す過越祭のパンとぶどう酒で新しい契約を立てられて、罪の鎖につながれた人類に罪の赦しと永遠の命の祝福をお許しくださいました(マタ26:17-28)。
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除酵祭
イエス様の十字架の苦難を記念する祭り
除酵祭は、エジプトから出発して葦の海を渡るまでの苦難を忘れさせないようにするため、毎年聖暦1月14日の夕方から21日の夕方まで7日間酵母を入れないパンを食べて記念した祭りです。この祭りの実像は、イエス様が弟子たちと共に最後の過越祭を守られた後、その日の夜から十字架を背負って肉体の死を迎えられる時まで苦難を受けられたことで成就されました。聖暦1月15日に守る除酵祭は、人類の罪を贖ってくださるキリストの尊い犠牲を記念する祭りです。
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復活祭
イエス様の復活を記念する祭り
エジプトから出てきたイスラエルの民が葦の海から上陸したことは、イエス様の復活を表しています。復活祭は、イエス様が十字架に釘づけにされて亡くなられ、葬られてから三日目に死者の中から復活して眠りについた人たちの初穗となられた日を記念する祭りです。神様の偉大なる御力を記念する復活祭は、人類を復活と変化によって新たに生まれ変わらせてくださり、私たちに生き生きとした希望を下さった日です。
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五旬祭
秋の雨(初めの雨)の聖霊を授かる祭り
モーセが葦の海を渡った日からモーセが十戒を授かるためにシナイ山に登った日までの計50日を忘れないために立てられた祭りが刈り入れの祭りです。この祭りの実像は、イエス様が復活された日から天の至聖所に入られた日、すなわち五旬祭までで、50日目の日に聖霊を注いでくださったことにより成就されました。弟子たちは、昇天日から五旬祭まで、10日間切に祈って五旬祭に聖霊を授かりました。その結果、彼らは世が手に負えないほどのとても大きな信仰と爆発的な福音の御業を呼び起こしました。
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角笛祭
悔い改めの角笛を吹き鳴らして、大贖罪日を準備する祭り
モーセが最初の十戒を授かりにシナイ山に登って、40日間滞在している間にイスラエルの民が偶像を造って仕えるようになると、モーセは持って下りて来た十戒を山の下に投げつけ、山のふもとで砕いてしまいました。民は装飾品をはずして心を清めた後、心の底から悔い改めました。これに対し神様はモーセに「前に砕いたのと同じ石の板を二枚造り、それを携えてシナイ山に登って来なさい」と命じられました。角笛祭は大贖罪日の準備をする祭りで、大贖罪日の10日前の聖暦7月1日に角笛を吹いて、民の悔い改めを促した日です。
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大贖罪日
罪の赦しを授かる祭り
モーセが二度目の十戒を授かって下りて来た日が、聖暦7月10日の大贖罪日です。大贖罪日は、大祭司が一年に一度、一人で至聖所に入る日で、贖罪の献げ物の血で聖所を清め、民のすべての罪を赦してくださるという神様の贖罪の御心が込められている祭りです。聖所に預けられていた民の罪が、大贖罪日にアザゼルの雄山羊に移されたように、キリストが担われていた私たちの罪が、大贖罪日にアザゼルの雄山羊にたとえられたサタンに最終的に移されるという理(ことわり)です。
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仮庵祭
春の雨(後の雨)の聖霊を授かる祭り
モーセが二度目の十戒を授かって下りて来たその月の15日から、聖所の材料を製造して献げた7日間を記念して、代々記憶させるために、仮庵祭を定めて守るよう命じられました。聖所の材料と木の枝は救われる聖徒たちを象徴するため、仮庵祭は救われる聖徒たちを集める福音の御業として預言が成就されます。ゼカリヤ預言者は、仮庵祭を守る者には雨(聖霊)を与え、守らない者には災いを下すと預言し、イエス様も仮庵祭を守って聖霊を受けなさいと言われました(ゼカ14:16-19、ヨハ7:37-39)。